| NIOCカップ(2005年4月、テヘランにて) |
 <この大会前の合宿で新しく選ばれた伊藤、板谷、稲葉選手>
世界選手権が終わり2005年、新しい年に入ると国内では地域リーグ、全日本選手権、地域チャンピオンズリーグなど年度の総決算となる主要大会がたて続けに行なわれた。そのすべての大会を制したのは関東のFIRE FOXだった。
また、第7回のアジア選手権(2005年5月末〜6月初)の監督が誰になるのか注目されたがサッポ監督の続投が決った。
一方、個々の選手についても動きがあった。長年、日本代表を背負ってきた難波田、前田がケガの治療に専念することになり日本代表を離脱することが濃厚になったことや、鈴村、藤井、小野、木暮などが海外移籍それもブラジルではなくスペイン、イタリア移籍を試みたことである。(鈴村は結局、スペイン2部のバラガスに移籍が決り、リーグの終盤ではあったが試合にも出場した。)
このような動きの中、行なわれたのがこのNIOCカップである。イランの国営石油会社NIOCがスポンサーになったこの大会は、日本代表、スウェーデンのクラブチームが招待され、イラン側はイラン代表、イラン選抜(イランのリーグから選抜)が参加して4チームの大会となった。
大会名称:NIOC 国際カップ
スポンサー:NIOC(National Iran Oil Company)
開催場所:テヘラン ハンドボールフェデレーションホール
開催日時:4月15日〜4月16日
参加チーム:日本代表、イラン代表、イラン選抜、スウェーデン ストックホルムオールスターズ
スケジュール:4月15日、16日
遠征メンバーは以下のとおり。
GK 川原 永光 田原FC
GK 石渡 良太 SHARKS
FP 金山 友紀 CASCAVEL
FP 板谷 竹生 FIRE FOX
FP 鈴木 隆二 FIRE FOX
FP 木暮 賢一郎 FIRE FOX
FP 稲葉 洸太郎 FIRE FOX
FP 伊藤 雅範 府中AFC
FP 小野 大輔 FUTURO
FP 高橋 健介 PREDATOR
FP ヒカルド比嘉 琉球FC
FP 小宮山 友祐 FIRE FOX
今回の選出の特徴は、すでに述べたように全日本選手権、地域チャンピオンズリーグなどでのFIRE FOXの活躍が認められ、FIRE FOXの選手がなんと12人中5人も選出されている点と大型選手中村(府中AFC)の選出であろう。中村は前々から名前は挙がってはいたが、難波田、鈴村などのビッグネームの存在があって選出の機会がなかった。今後がおおいに期待される。
なお、FIRE FOXのメンバーは、インターコンチネンタルカップに出場の関係からスペインから直接イランに合流することになった。
<日本代表対イラン選抜>
組み合わせは、日本代表対イラン選抜およびイラン代表対スウェーデン・ストックホルムオールスターズとでまず試合が行なわれ、その勝者が決勝、敗者が3位決定戦を争う。したがって、イラン選抜に勝たなければイラン代表とは恐らく戦えないけわけで勝たなければイランに来た意味がない。
そんなプレッシャーの中、試合は行なわれたが新たなコンビネーションを試す部分もあってか、日本はなかなかリズムに乗れなかった。しかし、後半に入ると木暮、小野のコンビプレーが生きるようになり、以前にも増して2人が同時にピッチに立つ機会が増え、試合を制するようになった。
4−2とリードした残り5分、イラン側はパワープレーに出て、日本はその対応が悪く、結局4−4の同点、PKでようやく決勝に進むことができた。
<得点経緯>
0-1 18' 小野
1-1 19' イラン
2-1 20' イラン
2-2 20' 木暮
2-3 27' 小野
2-4 29' 稲葉
3-4 35' イラン
4-4 39' イラン
<日本代表対イラン代表>
前日のもう1つの試合のイラン代表対スウェーデン・ストックホルムオールスターズとの試合はイラン代表が7−1で勝ち、予想どおり決勝は日本代表対イラン代表との戦いとなった。イラン代表はヘイドリアンはいなかったがサムシャイエは健在で3点を叩き出していた。
この試合はイランにとっても監督、メンバーが入れ替わり、1ヶ月半後に迫ったアジア大会をにらんだ大事なテストマッチである。日本も前回大会から比べると難波田、前田、鈴村、藤井、市原、相根がいない中、どこまでイランに迫まることができるか重要な試合である。
日本は前半こそたて続けに3点を連取されたが、PKやFKによるものでいわゆる崩されての得点ではなかった。むしろ、試合そのものは押しており、試合後の木暮の談話によれば【自分さえ入れていれば勝っていた】というくらい、得点機がありながら点に結びつかなかったのが敗因。後半1点差まで追いつき、同点のチャンスもあったが最後まで決定打に悩まされた。
<得点経緯>
0-1 07' イラン
0-2 16' イラン
0-3 22' イラン
1-3 24' 比嘉
2-3 37' 比嘉
2-4 38' イラン
3-4 40' 木暮
3-5 40' イラン
<日本の成績>
4月15日 対イラン選抜<4ー4>△ 小野2、木暮、稲葉
4月16日 対イラン代表<3−5>● 比嘉2、木暮
両チームの対決はちょうど約1年前の第6回アジア大会でこのときのスコアーが3−5、まったく同じスコアーで日本は敗戦した。しかし、両チームともだいぶメンバーが変わっており、比較はできない。強いていうならば、この大会時点の調子、メンバーから見ると日本のレベルが上がったというよりはイランのレベルが下がって差が縮まったといえる。あとはお互いメンバーをどう充実させ、どこまでチーム力を上げて行くかにかかっている。
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