| 世界選手権壮行試合アルゼンチン戦(2004年11月、東京にて) |
 <日本で初めて開催された日本代表試合、会場の駒沢は満員>
世界選手権が台湾で行なわれる関係で、途中、日本に寄って強化試合を行いたい外国チームがいろいろ噂されたが、結局、直前の壮行試合はアルゼンチンとなった。日本にとっては、初戦がパラグアイであり、同じ南米ということでちょうど良い相手といえる。とはいっても、強豪である。しかも、代表が国内試合は初めてということもあって、初日の幕張会場、最終日の駒沢会場とも満員となった。
<メンバー>
GK 川原 永光:田原FC
GK 定永 久男:FIRE FOX
FP 石渡 良太:SHARKS
FP 難波田 治:FIRE FOX
FP 前田 喜史:CASCAVEL
FP 藤井 健太:MAG
FP 鈴村 拓也: MAG
FP 小宮山 友祐:FIRE FOX
FP ヒカルド 比嘉:琉球FC
FP 金山 友紀:CASCAVEL
FP 木暮 賢一郎:FIRE FOX
FP 小野 大輔:FUTURO
FP 相根 澄:PREDATOR
FP 高橋 健介:PREDATOR
*日本にとっては極めて影響が大きいアクシデントがあった。それは、直前に行なわれた全日本選手権千葉予選で市原が大怪我を負い、壮行試合ばかりでなく世界選手権も欠場となったことであった。急遽、小宮山が市原のかわりに選出された。また、調子を取り戻しつつある相根が復活、また、新たに高橋が代表初選出となった。松田は台湾で成果が出なかったのか直前で涙を呑んだ。
第1試合:11月13日・幕張会場
立ち上がりお互い様子見で、引き気味でスタート、特にアルゼンチンは旅の疲れもあってかボールまわしはゆっくりだった。日本も、床がすべるのか、滑るシーンも見られ、お互い決め手に欠いた。惜しかったのは木暮のまぼろしのゴール。残り、0秒(?)近くで、木暮が左サイドからドリブル突破、ゴール右に決めたと思われたが、タイムアップで得点は認められなかった。
後半になるとアルゼンチンは本気モードか、パス回しのスピードが速くなる。後半2分、日本の攻めを抑えるとアルゼンチンが速攻、左サイドに落としたボールを7番フェルナンド・ウイルヘルムが強烈なシュート、これが決まって先制はアルゼンチンだった。10分には、アルゼンチンのシュートを川原これをはたいて止めたが、こぼれた所を11番エステバン・ゴンザレスに蹴り込まれ、2点目をとられる。
しかし、日本もこのままでは引き下がれない。精力的に攻め、惜しいシュートもいくつかあった。そして、あきらめない気持ちを前面に出してついに残り1分、難波田のパワープレーに出る。
これが功を奏して、鈴村の右サイドからの絶妙の横パスを左サイドに詰めていた木暮が蹴り込んで、1−2とする。
結局、ほとんど時間がなく、このままタイムアップとなったが、明日ひいては台湾につながる勝利への執念のパワープレーであった。なお、PREDATORの高橋が代表初ピッチに立った。
第2試合:11月14日・駒沢会場
第1試合で、アルゼンチン監督は「5、6割の出来」とコメントしたらしいが、これに反発したわけでもないだろうが、日本は最初から積極的に点を取りに行った。先発は、難波田、藤井、小野、木暮、GK川原の攻撃的メンバーからもそれがわかる。
そして、前から行っても、アルゼンチンのカウンターは食らわないよう、しっかりマークについて、1対1の強さも引けはとらなかった。こうして、ついに前半14分、その成果が現れる。本大会初選出の高橋が、ゴール右サイドから上がって、シュート、これがDFがカバーに入って阻まれたかに見えたが、方向が変わってゴール、日本が先制した。
しかし、残り2分近く、日本は5ファウルとなり、防戦一方となる。この時間帯を0点に押さえ、前半を1−0で終えたことが勝利につながったといえるほど、日本はDFに集中した。川原のナイスセーブもあった。
後半、アルゼンチンはいよいよ本気モードになってきた。もはや、「5、6割りで戦った」などという言い訳けはできないだろう。前がかりに攻めるアルゼンチン、必死に守る日本となった6分過ぎ、小野がボールをキープすると、右サイドを走り込む藤井にロングパス、これを藤井がワントラップして、ゴール左にシュート、このカウンター攻撃が決まって、日本は2−0で逆にリードを広げる。
あせりまくるアルゼンチン、ファウルを重ね、累積イエローで5番のサンチェス、10番のヒメネスが退場までなってしまった。17分に、その第2PKを前田がきっちり決めて3−0、日本は勝利を確信した。ケガで大事をとった金山の投入、GKも川原から石渡に変えたが、さらに定永も投入するなど余裕を見せる。
最後に、逆に5ファウルで第2PKを決められるが、結局、3−1で日本が優勝候補の1つと目されるアルゼンチンに勝利を納め、世界選手権に弾みをつけた。
<日本の成績>
11月13日 対アルゼンチン<1ー2>●木暮
11月14日 対アルゼンチン<3−1>○高橋、藤井、前田
サッポ監督の「練習は試合だ、試合は意思だ」の言葉をまさに実践した試合で、試合後の壮行セレモニーでも「台湾でも練習の成果を出す」と言っていたのが印象的であった。
その壮行セレモニーでは、事前に場内一周のウィニングラン、設けられたアリーナ席のサポーターとの握手、そして選手の整列、サッポ監督の挨拶と続いて、駒沢体育館を満員としたサポーター達が、割れんばかりの拍手で選手達を台湾に送りだした。(一行はいったん解散して17日に成田をたつ)
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