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2008年5月16日(Fri) 〔K〕 
【AFCフットサル選手権タイ 2008 準々決勝詳報】日本 vs キルギス
開催日◆2008年5月15日(木)
会場◆タイ・ニミブットスタジアム

日本 4-0 キルギス


 3戦全勝で順当に決勝トーナメントに進出した日本は準々決勝でキルギスと対戦。終始パワープレーでじわじわ攻め込むキルギスを相手に、高い集中力を保った日本は4-0と完勝し、2大会連続となるワールドカップの出場権を獲得した。


パワープレーでボールをキープされることが多かったが、集中力を切らすことはなかった日本代表。2大会連続となるワールドカップ出場を決め、試合終了直後にはピッチ上で喜びを表現したものの、すぐに次の準決勝に気持ちを切り替えていた。



 この試合のスターティングは、ゴレイロ定永、小宮山、藤井、稲葉、稲田の5人。登録外は豊島と原田だった。

 序盤、高い位置からプレスをかける日本がペースをつかむ。左サイドから中央に切れ込んだ藤井のシュートはポストをかすめ、ミドルレンジから積極的に放つ稲田のシュートも惜しくも枠をとらえきれない。
 日本が優位に試合を進め出すと、4分すぎからキルギスはゴレイロが上がり、パワープレーでボールを回し始める。昨年の準決勝で日本が1-0と辛勝したときにも見せた形だ。
 5分になると、日本も鈴村、金山、小野、木暮にセットを替える。このセットでも日本は、ピヴォの小野を生かしながらボールを回す。木暮の左サイドからの仕掛けや、金山、木暮、小野の3人の連動から崩す場面も見られたが、ゴールが奪えない。金山が右サイドでトラップで相手をかわして放ったシュートもポストに嫌われた。
 一方のキルギスは、しっかりハーフラインまで下がり、守備に奮闘。日本のピヴォへのパスを許さず、またカバーも徹底していた。攻撃に移ると、パワープレーからコートを広く使い、落ち着いてボールを回してシュートまで持って行く。アザマトのシュートがポストを直撃するなど、日本にとっては危ない時間帯もあった。


流れを引き寄せる貴重な先制ゴールを決めた小野(中央)。試合後は「いつもと変わらない」と淡々と、次の戦いを見据えていた。



 均衡が続いた17分、日本にとって待望の先制点が生まれる。自陣右サイドの鈴村が同サイドに流れた小野に縦パスを送ると、ワントラップ後に反転した小野が角度のないところからシュートを決めた。流れを引き寄せたのはこのゴールだった。
 19分には、ゴール前のフリーキックで鈴村が右に流し、ボールを受けた藤井のシュートはディフェンスに跳ね返されたが、藤井が再びボールを中に折り返す。このボールがオウンゴールを誘う。「いい時間帯に点を取ってくれて、前半終了間際に2点取れたのはすごく大きいと思います。1-0と2-0じゃだいぶ違う」(小宮山)と振り返ったように、日本は2点の大きなアドバンテージを得て前半を折り返した。


気持ちの入ったプレーで守備を引き締めた小宮山。この試合で、コンディション不良から2試合ぶりに復帰した鈴村とともに準決勝・イラン戦のカギを握りそうだ。「内容にこだわらず、結果を意識して、1-0でもいいので勝ちたい」。



 後半になっても試合展開は大きく変わらなかった。
 攻撃時にパワープレーから活路を見出すキルギスに対して、「相手がパワープレーで来た時にどういう対応をしたらいいのかは、しっかりビデオとミーティングのなかでイメージしながらやっていたし、連動して守れた」(藤井)というように、慣れてきた日本にとって、ピンチを迎える場面が減ってきた。

 必然的にボールをキープされることは多かったが、集中力を切れなかった日本はセットプレーや、狭いスペースながらも動いてマークのズレを誘った木暮と小野の連係からチャンスを作る。

 両チームとものなかなかゴールが生まれないまま迎えた33分、キルギスのパワープレーの要だったマラトが2枚目のイエローカードで退場する。数的有利となった時間帯に日本がとどめを刺した。34分、木暮からのパスを右サイドで受けた藤井がファーサイドへシュートパス。このボールをフリーの稲田が決め、リードを3点に広げた。


壮行試合から好調を維持し、4試合連続となるこの日の4点目を決めた金山(中央)。準決勝でもゴールなるか。



 さらに37分には、パワープレーでゴレイロが前に出ていたキルギスの無人のゴールに金山がロングシュートを決め、4-0。終わってみれば完封勝利で準決勝進出を決めると同時に、9月30日からブラジルで開催されるワールドカップの出場を決めた。試合終了とともに、ピッチでは選手、監督が抱き合い喜びを表現していた。
 試合後の会見でサッポ監督は、「ワールドカップの出場を決めたことに関しては、本当に満足感がある。選手たちや関係者、我々たちの間での信頼感が常にあって、私を信じて着いてきてくれたグループにうれしく思っている」と喜びのコメントを残しながらも、「明日も厳しい、つらい試合になるだろうとは思っているが、(昨年の)リベンジとは考えていない。決勝戦に進むための準決勝の試合だと見ている。我々はそのためにずっと準備をしてきて、整っている」と語った。

 ワールドカップの出場を決めたものの、試合後のミックスゾーンでは、試合中とは打って変わって、淡々と会場を後にする選手たちの表情が印象的だった。実際に、あくまで最低限の目標を達成したにすぎない。チーム全体に気の弛みは感じられず、2年ぶりのアジアチャンピオンを目指す意識がうかがえた。
 昨年の大会で決勝で苦杯をなめさせられたイランと対戦する準決勝は、果たしてどんな戦いになるだろうか。


[試合結果]
日本 4(2-0)0 キルギス

[得点経過]
[前半]
1-0 小野(日)17分
2-0 オウンゴール(日)19分

[後半]
3-0 稲田(日)34分
4-0 金山(日)37分


そのほかの準々決勝
タイ  5-2 オーストラリア
中国  4-1 ウズベキスタン
イラン 9-1 レバノン

準決勝組み合わせ
タイ ー 中国
日本 ー イラン



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